Physical side
小田志保/柿沼瑞輝/小勝負恵/寺林武洋/安冨洋貴
2011年6月13日(月)-7月3日(日)
会期中無休 11:00-19:00
【会期延長】
7月4日(月)-7日(木) 休
7月8日(金) 14:00-19:00
7月9日(土)-10日(日) 11:00-19:00
作家在廊予定
柿沼瑞輝:7月2日(土)・3日(日)時間未定
小勝負恵:6月19日(日)時間未定
寺林武洋:6月13日(月)
安冨洋貴:6月13日(月)・19日(日)、24日(金)の16時以降
この度、Yoshimi Artsでは、グループ展「Physical side」を開催致します。
現代の社会では、建築や音楽、服物作りにおいて、どの分野も物が出来る過程は細分化され、よりハイテク化・記号化しています。建築は資材の重たさや施工現場を知らずに設計者が設計するのが現状で、北京オリンピックの鳥の巣というまさに机上の発想が具現化してしまう現実があります。音楽も、オリジナルな発想と言うより、膨大なデータベースを元に作曲家が作曲し、演者が演奏する分業化は当たり前であり、服造りにおいてもしかりです。しかし、美術作品においては、着想から創造、制作全般(下地素材から絵具の選択と制作に必要な技術)を全て一人の作家の仕事によって遂行する場合が殆どです。
特に、日本と欧米では作品の制作順序が逆で、日本は細部の詰めから全体の作品が形成されていきますが、欧米では全体の構想を決めて細部を詰めていくので、日本は細部重視で欧米は全体重視になり、日本の鑑賞者は細部により作家性を求める傾向があります。 今展は、絵画作品制作において重要である細部を具現化するのに必要な物理的な面をいま一度クローズアップしたいと考えています。それは、膨大な鍛錬の積み重ねにより会得した技術と集中力を要する制作時間を可能にする身体的側面を注視し、それを感じて頂ける作家、作品を選定いたしました。
出品作家は、作品を2点ずつ発表致します。
是非、この機会にご高覧頂きますようご案内申し上げます。
小田志保 Shiho Oda
≪ホワイトノイズⅡ≫ テンペラ混合技法、白亜地、パネル P10
1982 新潟県に生まれる
2010 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科 博士号
現在 東北芸術工科大学洋画コース 副手
柿沼瑞輝 Mizuki Kakinuma
≪畏れ≫ 油彩、キャンバス F8
1989 東京都に生まれる
2011 東北芸術工科大学洋画コース 卒業
小勝負恵 Megumi Coshoubu
≪欲望マンション 102号室 “Appetite” ≫窓額、板、ガラス、白亜地、テンペラ、油彩、岩絵具 380×300mm
1984 広島県に生まれる
2009 広島市立大学芸術学部芸術学研究科絵画専攻 修了
寺林武洋 Takehiro Terabayashi
≪手≫ 油彩、ジェッソ、パネル F0
1981 富山県に生まれる
2006 広島市立大学大学院芸術学研究科絵画(油絵)専攻 修了
安冨洋貴 Hiroki Yasutomi
≪雫の器≫ 鉛筆、KMKケント紙、麻布、パネル 530×530m/S10
1978 香川県に生まれる
2004 京都造形芸術大学 大学院修士課程(洋画) 修了
現在 京都造形芸術大学 非常勤講師
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