柿沼瑞輝展 Mizuki Kakinuma
2012年6月25日(月)-7月15日(日)
11:00-19:00 会期中無休
作家在廊:7月6日(金)、7日(土)
この度、Yoshimi Artsでは、柿沼瑞輝展を開催致します。
人間は絵を描くという身体行為を通し人間の基本的な感情である、悲しみ、喜悦、絶望等を表現してきました。現在では、芸術とはあらゆる物を媒介にし、また拠り所にした表現手段が成り立っていますが、今なお人間には様々な感情が存在している以上、絵画表現が無くなる事はないと思われます。
何万年に及ぶ美術の歴史において、言語的には絡め取られない人間に潜む想像力は、様々なものを生み出してきました。想像から生み出されるものとは、常に人間が持つ心の意識されない深みから出現し、言語では説明がつかないものから発生し、通常は社会的な秩序感によって出現が抑制されています。しかし、その秩序感が失われた時に、人間の原初的なものが心の意識されない深みから出現するのではないかと考えます。
柿沼瑞輝の心の意識されない深みから出現した作品が生まれたのは、まさに現在の社会の秩序感が希薄化したからではないでしょうか。
日本は、欧米的な個人主義や一神教から成り立ち自然と対峙し凌駕しようとする世界では無く、汎神的な社会であり常に自然や物と共生する事を選択してきました。柿沼の作品は、常に自然から試論を得、詩魂とも言える感情からくる筆勢表現によって制作がなされていると考えています。
柿沼瑞輝は今展が初個展、全て新作で、油彩による平面を発表致します。
*画像: 痕 / 油彩、キャンバス / 1303×1620mm(F100)
image : Ato / oil on canvas / 1303×1620mm
作家 略歴
柿沼 瑞輝 Mizuki Kakinuma |
1989 |
東京都に生まれる |
2011 |
東北芸術工科大学洋画コース 卒業 |
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グループ展「Physical side」(Yoshimi Arts/大阪) |
2012 |
グループ展「Primitive [ in order ]」(Yoshimi Arts/大阪) |
現在 |
埼玉県在住 |
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