この度、Yoshimi Artsは、「MINAKO NISHIYAMA / wall works」を開催致します。
本展では、これまで様々な場所で西山美なコが行ってきた壁画制作を、Yoshimi Artsのギャラリーで行います。
西山は90年代後半に砂糖を用いた彫刻を作りはじめ、《Sugar Crown》(1999)を完成させる頃に相前後して壁画制作にも取り組み始めます。これまで書き割り風作品でよく登場してきたバラやロココ模様といったものが抽象化され、装飾のサンプリングのようなものにはじまり、次第に筆一本で描くようなドローイングへとシンプル化されていきました。一方、ギャラリーやアトリエで描いたものを消していく作業(-つまり白いペンキで上塗りしていく-)の過程で、塗り重ねられた白の下からほのかに訴えかけてくるピンク色の、淡ければ淡いほど惹き付けられるような力を持っている、そういった経験から出来てきたという、限りなく「無」に近い壁画があります。
朦朧としたピンク色の二つの山を壁に描いた時、目を凝らしてみないと分からない位のビジュアルに、これは果たして作品として成り立っているのかと一瞬考えたそうです。しかしその知覚ぎりぎりの色彩は、見る者の位置さえ幻惑するような向こう側への錯覚をひき起こします。
今回の壁画作品は、恒久的なものではなく、3週間という会期が終われば消えてしまう儚い命です。
是非、この機会にご高覧下さいませ。
西山美なコ MINAKO NISHIYAMA ≫ |
1965 |
兵庫県に生まれる |
1989 |
京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業 |
1991 |
京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了 |
1997 |
Asia Cultural Councilの援助を受けてニューヨークに6ヶ月滞在 |
2003 |
Banff Creative Residency/カナダに参加 |
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個展 |
2017 |
「MINAKO NISHIYAMA / drawings」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2009 |
「~いろいき~」 (ガレリア・プント/岡山) |
2008 |
「~いろいき~」 (児玉画廊/東京) |
2007 |
「~いろいき~」 (京都芸術センター/京都) |
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「レフ・ペインティング」 (ガレリア・プント/岡山) |
2006 |
「~いろいき~」 (児玉画廊/大阪) |
2005 |
「~いろいき~」 (児玉画廊/東京) |
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「あかいへや」 (ガレリア・プント/岡山) |
2004 |
「illuminé」 (児玉画廊/大阪) |
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「Pink Vacancy 西山美なコ ライブ・ドローイング」(資生堂ギャラリー/東京) |
2003 |
「百花残る。と、聞きもし、見もし・・・・・・」 (ギャラリーイヴ/東京) |
2002 |
「スイート・ドリーム」 (三菱地所アルティアム/福岡) |
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「MINAKO NISHIYAMA」 (ギャラリーシマダ/東京) |
2000 |
「MINAKO NISHIYAMA:destiny of Sugar Crown」 (ギャラリーシマダ/東京) |
1999 |
「MINAKO NISHIYAMA」 (ギャラリーシマダ/東京) |
1997 |
「ピンク♥ピんク♥ぴんク (西宮大谷記念美術館/兵庫) |
1995 |
「キュレイターズ・アイ95」 (ギャラリーNWハウス/東京) |
1994 |
「MINAKO NISHIYAMA」 (ギャラリー・ギスレーヌ・ユスノー/パリ) |
1993 |
「MINAKO NISHIYAMA」 (ギャラリーシマダ/東京) |
1992 |
「♡ときめきエリカのテレポンクラブ♡」 (フォト・インターフォーム/インターフォーム・コンテン |
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ポラリー/大阪) |
1991 |
(ギャラリー16/京都) |
1989 |
(信濃橋ギャラリー/大阪) |
1988 |
(アート・スペース虹/ 京都) |
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グループ展 |
2016 |
「stereotypical」 (Gallery PARC/京都) |
2015 |
「Kawaii」 (University for the Creative Arts Farnham/イギリス) |
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「On the Exhibition Room」 (CAS/大阪) |
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「おおいたトイレンナーレ 2015」 (大分) |
2014 |
「うつろい」 (高松市美術館/香川) |
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「余裕満々」 (京都精華大学ギャラリーフロール/京都) |
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「六甲ミーツ・アート芸術散歩2014」 (兵庫) |
2013 |
「六甲ミーツ・アート芸術散歩2013」 (兵庫) |
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「瀬戸内国際芸術祭2013」 (香川) |
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「アートにみる愛のかたち“Love展”」 (森美術館/東京) |
2012 |
「AIR 3331」 (3331 Arts Chiyoda/東京) |
2011 |
「Cafe in Mito 2011」 (水戸芸術館/茨城) |
2009 |
「広瀬光治と西山美なコの“ニットカフェ・イン・マイルーム”」 (金沢21世紀美術館/金沢) |
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「女性アーティストとその時代」 (資生堂ギャラリー/東京) |
2007 |
「美麗新世界:当代日本視覚文化」 (ロングマーチ/北京、広東美術館/広州) |
2006 |
「LOEWE 160周年記念 "Take me with you"」 (Salon de Baile/マドリッド、他) |
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「彫刻の力」 (海岸通ギャラリーCASO/大阪) |
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「collection I」 (金沢21世紀美術館/金沢) |
2005 |
「あらわになる色: Pink」 (東京芸術大学陳列館/東京) |
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「ignore your perspective」 (児玉画廊/東京) |
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「アニメイト。~日韓現代アートに見るアニメ的なもの~」 (福岡アジア美術館/福岡、省谷美術館 |
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/ソウル) |
2004 |
「OFFICINA ASIA」 (Palazzo dell'Arengoi/リミニ(イタリア)) |
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「夢みるタカラヅカ展」 (サントリーミュージアム天保山/大阪、東京オペラシティアートギャラリー |
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/東京、そごう美術館/横浜) |
2003 |
「party」 (CAP HOUSE/神戸) |
2002 |
「A ★ MUSE ★ LAND 2003 あそベンチャー・ワールド」 (北海道立近代美術館/札幌) |
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「ぼくらのヒーロー&ヒロイン展」 (市立小樽美術館/小樽) |
2001 |
「亜細亜散歩 –Cute」 (水戸芸術館現代美術ギャラリー/水戸) |
2000 |
「Let’s Enterain」 (ウォーカー・アートセンター/アメリカ、ポーランド美術館/アメリカ、 |
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ボンピドゥー・センター/パリ、ウォルフスブルグ美術館/ドイツ、マイアミ美術館/アメリカ) |
1999 |
「アート・スイート・ホーム」 (広島市現代美術館/広島) |
1998 |
「マンガの時代」 (東京都現代美術館/東京) |
1997 |
「デ・ジェンダリズム・回帰する身体」 (世田谷美術館/東京) |
1992 |
「水戸アニュアル '92 “ 大きな日記/小さな物語」 (水戸芸術館現代美術ギャラリー/水戸) |
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コレクション |
金沢21世紀美術館、高松市美術館 |