泉茂 1960-70's
2018年6月4日(月)-24日(日)
11:00-19:00 火・水休
*20日(水)営業 (18日の臨時休廊の振替)
Yoshimi Arts
■ギャラリートーク「泉茂作品の魅力と見方」
安來正博(国立国際美術館主任研究員)
6月9日(土) 15:00- 無料、予約不要、先着30名程
この度、Yoshimi Arts は、「泉茂 1960-70's」を開催致します。
泉茂は、1922年大阪市に生まれ、1951年に瑛九らと共に「デモクラート美術家協会」(-'57)を設立、1957年に「第1回東京国際版画ビエンナーレ展」の新人奨励賞を受賞。その後、1959年からニューヨークに渡り抽象表現主義やポップアートへの移り変わりを体験し、1963年にニューヨークから船でパリに移ります。パリは、アンフォルメルの運動があったこともあり、
移住後すぐに作品を発表する機会やパリ市立近代美術館に作品が収蔵されるなど充実した日々を過ごしたようです。1970年には、その泉が帰国し大阪に戻るということで、三顧の礼で大阪芸術大学に迎えられました。約9年間ニューヨークとパリの滞在を経た泉は、大阪芸術大学でエアーコンプレッサーを使用した新しい作品を制作し始めます。
本展では、1963年から1968年のパリでの滞在期間に描いた作品から、1970年代初めに大阪芸術大学でエアーコンプレッサーを用いて作品を描き始めるまでの作品、約十数点を展示致します。
メイン画像|「FGP2018」 1968 oil on canvas 727×530mm(P20)
「FM8xx」(仮称) 1967 oil on canvas 461×271mm(M8)
《略歴》
泉茂 IZUMI Shigeru |
1922 |
大阪市に生まれる |
1939 |
大阪市立工芸学校工芸図案科 卒業 |
1951 |
「デモクラート美術家協会」設立 (~'57) |
1959 |
渡米、ニューヨークの版画工房「Pratt Institute」客員教授 (~'62) |
1963 |
パリへ移住 (~'68) |
1970 |
大阪芸術大学美術学科教授に就任 (~'92) |
1995 |
逝去 |
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主な展覧会(生前) |
1957 |
「第1回東京国際版画ビエンナーレ展」[新人奨励賞受賞] |
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「第4回サンパウロビエンナーレ展」 (ブラジル) |
1965 |
「日本の新しい絵画と彫刻展」 (ニューヨーク近代美術館など全米8館を巡回) (~'67) |
1975 |
「アートナウ’75」 (兵庫県立近代美術館) |
1978 |
「今日の作家シリーズ 泉茂展 -1963年以後-」 (大阪府民ギャラリー) |
1980 |
「泉茂 個展」 (番画廊/大阪) ※生前は’81、’84、’87、’92、’93、’94年に個展開催 |
1983 |
「関西の美術家シリーズ1 津高和一・泉茂・吉原英雄展」 (和歌山県立近代美術館) |
1986 |
「瑛九とその周辺」 (埼玉県立近代美術館など3館を巡回) |
1993 |
「久保貞次郎と芸術家-戦後 初期版画を中心に」 (町田市立国際版画美術館/東京) |
1994 |
「関西の美術 1950's~1970's」 (兵庫県立近代美術館) |
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主な展覧会(没後) |
1996 |
「泉茂展」 (伊丹市立美術館/兵庫) |
1998 |
「泉茂-初期版画作品を中心に」 (和歌山県立近代美術館) |
1999 |
「デモクラート 1951 ~ 1957 -開放された戦後美術―」 (歌山県立近代美術館など3 館を巡回) |
2005 |
「没後10 年 遺業・泉茂展」 (和歌山県立近代美術館) |
2006 |
「画家泉茂の写真展」 (滋賀県立近代美術館) |
2012 |
「泉茂 挑戦する画家」 (堺市立文化館ギャラリー/大阪) |
2015 |
「没後20 年 泉茂の版画紀行」 (BBプラザ美術館/兵庫) |
2016 |
「受贈記念 泉茂の版画」 (徳島県立近代美術館) |
2017 |
「泉茂 ハンサムな絵のつくりかた」 (和歌山県立近代美術館) |
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「泉茂 PAINTINGS 1971-73」 (the three konohana, Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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主なコレクション |
和歌山県立近代美術館、国立国際美術館、伊丹市立美術館、西宮市大谷記念美術館、
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大阪新美術館建設準備室、大阪府、堺市、兵庫県立美術館、徳島県立近代美術館、 |
東京国立近代美術館、埼玉県立近代美術館、宮崎県立近代美術館、町田市国際版画美術館、 |
京都国立近代美術館、パリ市立近代美術館、カーネギー美術館、ニューヨーク近代美術館 |
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