2つの時代の平面・絵画表現
-泉茂と6名の現代作家展

 
 

Yoshimi Arts
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大阪市西区江戸堀1-8-24
若狭ビル3F
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2つの時代の平面・絵画表現-泉茂と6名の現代作家展

泉茂 / 今井俊介 / 上田良 / 加藤巧 / 佐藤克久 / 杉山卓朗 / 五月女哲平
2021年10月9日(土)-31日(日)
会場(主催)|Yoshimi Arts、the three konohana(2会場で共同開催)
協力|青山目黒、児玉画廊、 HAGIWARA PROJECTS

Yoshimi Arts
出品作家|泉茂 / 今井俊介 / 加藤巧 / 佐藤克久
12:00-19:00 (日 -17:00)
月・火休
大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル3F
Osaka Metro 四つ橋線・肥後橋駅より徒歩1分、Osaka Metro 御堂筋線・淀屋橋駅より徒歩5分

the three konohana
出品作家|泉茂 / 上田良 / 杉山卓朗 / 五月女哲平
12:00-19:00
月・火・水休
大阪市此花区梅香1-23-23-2F
阪神なんば線・千鳥橋駅より徒歩3分、阪神なんば線/JR環状線・西九条駅より徒歩9分
http://thethree.net

 

このたび、Yoshimi Arts と the three konohana の共同企画として、「2つの時代の平面・絵画表 現-泉茂と6名の現代作家展」を開催します。

これまで主催の2ギャラリーは、泉茂(IZUMI Shigeru, 1922-95)の再評価の機運を醸成することを目的に、 2017年と19年の2回の共同企画、2018年と20年はYoshimi Artsの主催にて、泉の個展を毎年開催してきました。これまでの泉の評価は、デモクラート美術家協会に所属していた頃の1950年代の版画作品や、ニューヨークとパリに渡航していた頃の60年代の油彩作品など、特定の時期の作品に偏る傾向がありました。その観点から、それ以後の様々な平面表現の技法や思考を精力的に取り込み、短いスパンで作風を変化させていく60年代後半から晩年の90年代前半の作品の展開に注目して、様々な視点による泉の展覧会企画に取り組んできました。この4年間で、生前の泉を知らない世代の人々に、泉の存在と多角的な制作活動とその思考の認識が広がり、さらには若い世代の作家からは、泉の作品とその制作方法に多くの共感の声を得ることができました。

2017年の最初の泉の展覧会企画から5年目、3度目の共同企画となる本展は、泉と共に6名の現代作家が出品する初のグループ展形式となります。泉と直接の関わりはないが、彼の表現や制作方法の傾向に共通点が見られ、現代の絵画・平面表現の展開に意欲的に取り組んでいる30代~40代の作家6名に参加を呼びかけました。3名ずつ2つの会場に分かれて発表する6名の現代作家は、それぞれの会場で展示する泉の様々な時代の作品を起点に、泉に対する各々の思考や解釈、感化から導き出された新作を出品します。時代の異なる泉と現代の作家、双方の作品を並置することで、その共通点や違いを考える機会にしたいと考えます。

また、会期中にはオンライン形式でのトークショーを2回開催し、泉の作家・作品と現代の平面・絵画表現それぞれに造詣の深い2名の美術館学芸員をお招きし、6名の出品作家と共に2つの時代の表現の接点について議論する場も設けます。2つの時代の表現の関連性を2会場での展覧会とトークショーを通じて考察し、泉茂の再評価につながる新たなヒントと共に、 現代の平面・絵画表現が志向しているこの先の展望を見出す契機になればと思います。

 

画像|泉茂 《『 シルクスクリーンプロセス版画集 』 第2集 》より 1969 シルクスクリーン、紙 39.5 x 54.4 cm ed. 7/30
[Yoshimi Arts 出品予定作品]

 

 

■関連イベント
オンライントークショー「泉茂と現代の平面・絵画表現の接点を考察する」

日時|10月18日(月)、25日(月) 18:00-20:00
場所|Zoomウェビナー(オンライン)
参加費|1000円(2日共通/クレジッ トカード決済or銀行振込)
申込方法|Googleフォーム https://forms.gle/aSSMtjRrqjs7FxRh8
登壇者|
10月18日(月):奥村泰彦(和歌山県立近代美術館主幹)、上田良、加藤巧、杉山卓朗(以上本展出品作家)
10月25日(月):鈴木俊晴(豊田市美術館学芸員)、今井俊介、佐藤克久、五月女哲平(以上本展出品作家)

*当日ライブでご覧いただけない場合でも、記録映像をご覧いただけます。

 

出品作家プロフィール

泉 茂 IZUMI Shigeru
1922年大阪府生まれ。大阪市立工芸学校図案科卒業。瑛九らと1951年に結成した「デモクラート美術家協会」で活動し、叙情的な作風の版画が国内外で高い評価を得る。同会解散後、1959年から10年間にわたり滞在したニューヨークとパリで、当時の現地の美術の動向に触れ、抽象的な平面表現へと大きく転換する。帰国後は、主観を排除し、描くことの本質を追究した作品を、晩年まで精力的に制作・発表した。また、1970年から92年まで大阪芸術大学の教授に就き、後進の作家を多く輩出した。1995年没。
和歌山県立近代美術館、国立国際美術館、パリ市立近代美術館、ニューヨーク近代美術館など、国内外の美術館に多数作品を収蔵。2017年よりYoshimi Artsとthe three konohanaが取扱ギャラリーとなり、定期的に展覧会を開催している。
泉茂 作家ページ >>

 

[会場:Yoshimi Arts]

今井 俊介 IMAI Shunsuke
1978年福井県生まれ、現在東京都在住。2004年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。
近年の主な個展に、「Red, Green, Blue, Yellow, and White」HAGIWARA PROJECTS(東京、2021)、「第8回 shiseido art egg 今井俊介 range finder」資生堂ギャラリー(東京、2014)。主なグループ展に、「MOTコレクションただいま/はじめまして」東京都現代美術館(2019)、「Reborn -未来を発明コレクション×現代作家」福井県立美術館(2019)、「絵画の現在」府中市美術館(東京、2018)。


今井俊介 《 untitled 》 2019 アクリル、キャンバス 90.0 x 73.0 cm
© Shunsuke Imai, Courtesy of HAGIWARA PROJECTS

 

加藤 巧 KATO Takumi
1984年愛知県生まれ、現在岐阜県在住。2010年大阪芸術大学美術学科卒業。
近年の主な個展に、「Re touch」the three konohana(大阪、2021)、「ARRAY」 the three konohana(2016)。主なグループ展に、「VOCA展 2020」上野の森美術館(東京、2020)、「タイムライン-時間に触れるためのいくつかの方法」 京都大学総合博物館(2019)、「ニューミューテーション」京都芸術センター(2018)。


加藤巧 《 Spinach 》 2021 顔料、アクリル樹脂(ParaloidB-72)、Jesmonite®AC100、木材 37.6 x 29.5 cm
©Takumi Kato

 

佐藤 克久 SATO Katsuhisa
1973年広島県生まれ、現在愛知県在住。1999年愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。
近年の主な個展に、「SHOUONJI ART PROJECT 28th うらおもて」照恩寺(東京、2021)、「レジャーシートをひろげるムジュン」児玉画廊|天王洲(東京、2019)。主なグループ展に、「世界を開くのは誰だ?」豊田市美術館(愛知、2019)、「絵画の現在地」札幌大通地下ギャラリー 500m美術館(北海道、2018)、「あいちトリエンナーレ 2016」名古屋市美術館(愛知、2016)。


佐藤克久 《 面忘 ぐるんくるん 》 2021 アクリル、カンヴァスシート、木材、釘 8.0 x 22.0 x h 12.5 cm
©Katsuhisa Sato, Courtesy of Kodama Gallery

 

[会場:the three konohana]

上田 良 UEDA Yaya
1989年大阪府生まれ、現在神奈川県在住。2014年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了。アーティストユニット「THE COPY TRAVELERS」の一員としても並行して活動。
近年の主な個展に、「空間連動朝機」gallery TOWED(東京、2019)、「A Magpie’s Nest」galerie16(京都、2018)。主なグループ展に、「アッセンブリッジ・ナゴヤ2020 パノラマ庭園-亜生態系へ-」港まちポットラックビルディング、旧・名古屋税関港寮(愛知、2020)、「群馬青年ビエンナーレ2019」群馬県立近代美術館(2019、奨励賞受賞)、「VOCA展2017」上野の森美術館(東京、2017、奨励賞受賞)。


上田良 《 S 字ホイップ粘土、アクリル板、注目 シール、ピーコックグリーンの陶片、ホログラム 名古屋港水族館、元ブルーボックス 》 2020 インクジェットプリント 60.0 x 90.0 cm
©Yaya Ueda

 

杉山 卓朗 SUGIYAMA Takuro
1983年千葉県生まれ、現在兵庫県在住。2005 年大阪美術専門学校研究科修了。
近年の主な個展に、「周縁と方法」五台山竹林寺(高知、2017)、「LOOP」ASYL(大阪、2014)。主なグループ展に、「SPR」FINCH ARTS(京都、2020)、「paint( )ings」Yutaka Kikutake Gallery(東京、2018)、「織り目の在りか 現代美術 in 一宮」旧林家(愛知、2018)。


杉山卓朗《 20個の四角形 》2020 アクリル、キャンバス 72.7 x 91.0 cm
©TakuroSugiyama, Photo by MAETANI Kai, Courtesy of FINCH ARTS

 

五月女 哲平 SOUTOME Teppei
1980 年栃木県生まれ、現在東京都在住。2005 年東京造形大学美術学部絵画科卒業。
近年の主な個展に、「our time 私たちの時間」青山目黒、NADiff a/p/a/r/t、void+(東京、2020)、「絵と、 vol.1 五月女哲平」gallery αM(東京、2018)。主なグループ展に、「Olaph the Oxman」C Ø P P E R F I E L D(英国・ロンドン、2019)、 「MOTコレクション ただいま/はじめまして」東京都現代美術館(2019)、「裏声で歌へ」小山市立車屋美術館(栃木、2017)。


五月女哲平 《 I can hear 》 2017 アクリル、キャンバス 236.0 x 152.0 cm
© Teppei Soutome , Courtesy of AOYAMA|MEGURO

 

※画像は参考画像を含みます。