Haruko Sasakawa solo exhibition
ROBOTS
2015年5月8日(金)-24日(日) →会期延長 | 31日(日)まで(27、28日は休廊)
11:00-19:00 会期中無休
会場|Yoshimi Arts
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この度、Yoshimi Artsでは笹川治子の個展「ROBOTS」を開催致します。
笹川治子は、この社会で起こる出来事に対し批評的な視点を持ち、それらを物でトレースすることによって可視化します。現象を様々な局面に置き直し、脱力させたように表現することでリアリティーを表出する試みをしています。
今年の3月、アートフェア東京の弊廊ブースでの個展「AD」で笹川は、平面と立体による参加型インスタレーションを発表しました。近年、戦争画をテーマに掲げている笹川は、過去の戦争画について研究する中で、独自の視点から未来の戦争画を想像しました。例えば戦争画はアドバタイズメントとしてよりポップなものへ近づいていくと仮定しました。平面作品にはモデルの人物が一見楽しくピクニックをしているように見える画が描かれ、一方ではその画に描かれている状況を現実の物体に置き換えたセットが組まれています。展示ブースはアミューズメントパークの撮影スタジオ風に仕立てられ、そこで多くの鑑賞者が楽しいピクニックを演じ記念撮影を行いました。しかし楽しいピクニックという空想の世界は、ややもすれば気づかぬうちに現実の戦争へ導かれるきっかけになるかもしれないことを作品は示唆しています。
空想と現実の境界は笹川が制作活動の初期から持ち続けているテーマです。2009年に初めて発表した、「うつろ戦士」。通常頑強で勇ましく表現されるロボットを透明のビニールという柔らかい素材に変換したこの作品は、その後、2011年のグループ展「floating view “郊外”からうまれるアート」(トーキョーワンダーサイト本郷)で再び登場しています。薄い膜で象られたロボットは空想と現実を曖昧にし、虚構に対する認識の有様を意識させます。また、コンピューターグラフィックスで作成したロボットをビニールの立体物に置き換えて、川に流した様子を写真に撮った作品「ポリゴン氏」(2009)も、空想の世界のロボットを現実に引き出す試みです。
今回の個展では、「うつろ戦士」を中心に作品を再構成した展示を行います。アニメやゲームなどで頻繁に登場してきたロボット達は、科学技術の進歩により実際に現実世界でも誕生し、私たちの身近なものになりつつあります。空想が現実になるような今だからこそ、笹川治子によるロボット達は新たな何かを物語ってくれるかもしれません。
画像: 「うつろ戦士」 2009
笹川治子 Haruko Sasakawa artist page ≫ |
1983 |
大阪府に生まれる |
2005 |
デジタルハリウッド3DCG科卒業 |
2009 |
東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 卒業 |
2011 |
東京藝術大学大学院先端芸術科修士課程 修了 |
現在 |
東京藝術大学大学院先端芸術科博士課程 在籍 |
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茨城県取手市在住 |
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個展 |
2015 |
Haruko Sasakawa solo exhibition 「AD」展 (アートフェア東京-Yoshimi Arts/東京国際フォーラム |
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/東京) ≫ |
2013 |
「Study Room no.6221」-Documentation (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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「Study Room no.6221」 (ART OSAKA-Yoshimi Arts/ホテルグランヴィア大阪/大阪) |
2012 |
「For Your Safety M, ltd」OVER THE BORDER」 (清澄白河ギャラリーコンプレックス/東京) |
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「case.D」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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「case.C」 (ART OSAKA-Yoshimi Arts/ホテルグランヴィア大阪/大阪) |
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「case.A」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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グループ展 |
2014 |
「"Material and Form" in a digital age」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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「Art Court Frontier #12」 (ARTCOURT Gallery/大阪) |
2013 |
「THE HUMANISATION」(東京都美術館/東京) |
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「Figurative Abstraction / 比喩的な抽象」(Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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「Insight 8 "Figurative/比喩としての"」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2012 |
「Primitive [ in order ](秩序の中の原初)」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2011 |
「the Civilization」 (銀座西欧ギャラリー/東京) |
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「素描/エクリチュール」 (SPROUT Curation/東京) |
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「floating view2 トポフィリア・アップデート」 (新宿眼科画廊/東京) |
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「Insight "Repetition/反復II"」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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「Insight “Repetition/反復”」 (ART OSAKA - Yoshimi Arts/ホテルグラヴィア大阪/大阪) ≫ |
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「アートアワードトーキョー丸の内2011」 (行幸地下ギャラリー/東京) |
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「floating view ”郊外”からうまれるアート」 (トーキョーワンダーサイト本郷/東京) |
2010 |
「The shiny future exhibition 2010 The Globalization 笹川治子×BARBARA DARLINg」 (東京藝 |
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術大学/東京) |
2009 |
「旧フランス大使館解体前プロジェクト No Man's Land MEMENTO VIVERE/MEMENTO |
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PHANTASMA」 (旧フランス大使館/東京) |
2008 |
「SOUND & VISION vol.3」 (ZAIM/神奈川) |
2007 |
「HIGURE 5th Anniversary Exhibition」 (HIGURE 17-15 cas/東京) |
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受賞歴 |
2015 |
日本文化藝術財団 日本文化藝術奨学金 |
2011 |
M.M賞 (artscape web上にて) |
2010 |
村田真賞 (artscape web上にて) |
2007 |
東京藝術大学 安宅賞 |
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パブリックコレクション |
Japigozzi Collection |
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