上出長右衛門窯 上出惠悟 「Blue,White,&Blue」
2016年10月19日(水)-25日(火)
11:00-21:00
ISETAN SALONE 1F プロモーションスペース
(東京都港区赤坂9丁目7番4号 東京ミッドタウン・ガレリア1F/2F、TEL 03-6434-7975)
ISETAN SALONE HP | http://isetan.mistore.jp/store/shinjuku/isetansalone/index.html
主催|ISETAN SALONE
協力|Yoshimi Arts
この度、六本木の東京ミッドタウンにある ISETAN SALONE(イセ タンサローネ)にて、上出長右衛門窯 上出惠悟「Blue,White,&Blue」 を開催する運びとなりました。
タイトルにもある「Blue&White」は、磁器の特徴的なブルーである染付(そめつけ)のことを言います。染付とは、白色の胎土で成形した素地の上に酸化コバルトを主とした絵具で模様を絵付し、その上に透明釉をかけて高温焼成した陶磁器です。約140年続く九谷焼の窯元である上出⻑右衛門窯は、この染付のブルーにこだわり長年研究を重ねて来ました。やや青みがかった白い素地に様々な図柄を描いた鮮やかな染付は、デザイナー、ハイメ・アジョンも心惹かれた上出長右衛門窯の大きな特徴を示すブルーです。
本展では、染付による祥瑞という幾何学文様の大鉢、人気シリーズの笛吹の湯呑やお皿等の器類と、窯の六代目にあたる上出惠悟が描くフクロウと漢字の「寿」が同居した絵柄「寿福老(ことぶくろう)」の高さ約80cmもある大作オブジェなどを出品致します。かつては大型の壺など多く生産し輸出していた九谷業界も、需要のない現在では技術を持つロクロ師はおらず、幾度もの失敗を繰り返しながら約半年かけてようやく出来上がった寿福老の大作を、是非ご覧頂ければと存じます。
ISETAN SALONEの1階のプロモーションスペースにて、上記の作品や製品他、上出惠悟の代表作品「甘蕉」「栄螺」、そして「熊」 をテーマにした作品なども一部展示する予定です。さらにインターネット動画サイトなどでその製作風景が世界中にシェアされ話題を呼んだ上出長右衛門窯の主任絵付師と、上出惠悟が来場し、染付体験ができるワークショップを開催致します。
*画像:
トップ | 上出長右衛門窯 「大鉢 祥瑞風」 、展覧会イメージ
左上|上出長右衛門窯 「笛吹」シリーズ、右上|上出長右衛門窯 上出惠悟 「ビスケット箱」
左下|上出長右衛門窯 上出惠悟 「大寿福老」、上出惠悟 「甘蕉」
全て磁器
■「Blue,White,&Blue」 ワークショップ
上出長右衛門窯の六代目にあたる上出惠悟が染付について、特にクローズアップする祥瑞についてお話し、主任絵付師の井上幸晴がYouTubeで58万回再生された「上出長右衛門窯の祥瑞画法」を生で実演。
その後、湯呑もしくはお皿に自由に染付で絵付をしていただきます。描いた器は後程窯で焼きあげます。
染付について「聞く・見る・描く」と盛り沢山の内容のワークショップです。
日時|10/22(土)・23(日) 各日①11:30-13:30/②16:00-18:00
会場|イセタンサローネ1F プロモーションスペース
定員|各回10名
参加費|8,000円(税別/材料費込)
内容|
[1]上出惠悟による染付(祥瑞)のお話
[2]絵付師 井上幸晴による染付演(祥瑞・笛吹)
[3]染付体験
①湯呑(φ7×h8.2cm)/②平皿(φ15×h3cm)の2種類からお選びいただき、笛吹など自由に描いていただきます。
だみ(塗り)はその場で職人が行います。焼成後、12/14(水)より店頭にてお渡し。配送の場合は12/15(木)着より日付指定可
申し込み|イセタンサローネでお電話にて受付 TEL 03-6434-7975
九谷焼窯元 上出長右衛門窯 |
明治12年 |
石川県能美市に九谷焼問屋として創業 |
昭和44年 |
明治神宮御依頼による「花瓶」を献納の栄を賜る |
昭和58年 |
昭和天皇御来県の折、御使用の御器制作の栄を賜る |
平成5年 |
伝統的工芸品産業の振興への功績を讃えられ通商産業大臣表彰を受ける |
平成12年 |
沖縄サミットの折、首脳晩餐会の器に使用される |
平成15年 |
四代目、勲五等雙光旭日章を受く |
平成19年 |
「PUMA with MARUWAKA KUTANI」に参加。九谷焼で自転車の各パーツを製作する |
平成22年 |
東京スパイラルガーデンにて大規模な個展「上出・九谷・惠悟展 九谷焼コネクション」を |
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開催する |
平成23年 |
スペイン人デザイナーのハイメ・アジョン氏を招聘し新しい食器のシリーズを製作。ミラノサ |
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ローネ(イタリア)にて発表する |
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丸若屋と共に製作した髑髏のお菓子壺花詰が金沢21世紀美術館に収蔵される |
平成24年 |
常滑の急須職人益規氏と金沢茶房一笑にて二人展を開催する |
平成27年 |
フランス・パリnakaniwaにて海外初個展「“ORIGINS” KUTANI CHOEMON’s Journey」を開 |
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催する |
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「九谷 上出長右衛門窯展」 (岡山髙島屋 美術画廊/岡山) |
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上出 惠悟 KAMIDE Keigo |
1981 |
石川県に生まれる |
2006 |
東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業 |
個展 |
2016 |
「熊居樹孔」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2015 |
「山の熊か、熊の山か」 (名古屋松坂屋 美術画廊/名古屋) |
2014 |
「硯海の貝」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2013 |
「楽園創造(パラダイス)-芸術と日常の新地平-vol.3 上出惠悟」 (gallery αM/東京) |
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「游谷」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2012 |
「甘蕉」 (pARa:siTe/石川) |
2011 |
「幽谷」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2010 |
「KUTANII CONNEXION」 (スパイラルガーデン/東京) |
2009 |
「美術と工芸」 (桜華書林/長野) |
2008 |
「様式」 (高木糀商店/石川) |
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「Para:sideB」 (pARa:siTe/石川) |
2007 |
「Para:sideA」 (pARa:siTe/石川) |
グループ展 |
2015 |
「祥瑞図」 (髙島屋日本橋店美術画廊X/東京) |
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「恋スル工芸展」 (黒部市美術館/富山県黒部市) ≫ |
2014 |
「"Material and Form" in a digital age」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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「美の予感 -Metamorphose-」 (髙島屋/京都、大阪、名古屋、新宿、日本橋) |
2013 |
「九谷我谷」 (G-WING'S gallery/金沢, 2014 艸居/京都) |
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「伝統を更新する「承」」 (銀座・和光/東京) |
2012 |
「Primitive [ in order ](秩序の中の原初)」 (Yoshimi Arts/大阪) |
2010 |
「BASARA展」 (スパイラルガーデン/東京) |
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「第1回金沢・世界工芸トリエンナーレ」 (金沢21世紀美術館/金沢) |
2009 |
「医学と芸術展」 (森美術館/東京) |
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「植物のうつわ」 (G-WING’Sギャラリー/石川) |
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「Nowhere but Hayama Opening Exhibition」 (Nowhere but Hayama/神奈川) |
2008 |
「桐生再演14」 (桐生森芳工場/群馬) |
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「ハコ展」 (pARa:siTe/石川) |
2007 |
「桐生再演13」 (桐生森芳工場/群馬) |
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「Montblanc Young Artist Patronage in Japan」 (モンブラン銀座本店/東京) |
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コレクション |
金沢21世紀美術館、
能美市、
Japigozzi Collection、
高橋コレクション |
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