柿沼瑞輝 「色光」
2017年6月19日(月)-7月9日(日)
11:00-19:00 火・水休
会場|Yoshimi Arts
この度、Yoshimi Artsは、柿沼瑞輝の個展「色光」を開催致します。
柿沼瑞輝は、Yoshimi Artsで2011年にグループ展に初めて参加し、2012年に初個展を行い、これまで数度のグループ展と4度の個展を行って来ました。一見抽象表現主義的ですが、現代的なポップさと決して物質だけに帰結しない物語性がある画面構成になっています。表現の様式の一つに、古来より日本人のDNAにある墨絵の筆勢表現によるものがあります。
柿沼は、美術系の高校から美大時代はプリミティブな具象画を描いていましたが、2011年2月の美大の卒展を機に抽象的な表現へと変わりました。その要因は、その当時の世界の変化の兆しや日本社会の秩序感が希薄化していく雰囲気によるものと考える事が出来ます。
柿沼瑞輝の絵画は、日々の生活による個人的な感情や、世界や日本の情勢の変化、毎日メディアから流れる様々な情報に影響を受けて成り立っており、読書家で映画マニアである事も一つの要素と言えるでしょう。
是非、この機会にご高覧下さいませ。
Yoshimi Arts
Yoshimi Artsでの個展も5度目となりました。私の作風は俯瞰すると(素材などで)変遷を辿っていますが、始源の志向性の部分ではあまり変わっていないと言えます。
描いていないとき絵について考えると、不意に浮かび上がるさまざまな固有名詞に囚われます。
「世界像」
「体系」
「水に眼を浸せ」
「鏡の砂」 ・・・・・
何でもないもの、それでしかないもの、しかし同時にとても全的でもある__
仕上がった作品群― “ Work ”はその細片といえます。
今回はラッカースプレーとマスキングテープを用い“ Work ”の発展を目指しました。
その足跡をどうぞご覧ください。
*「色光」はトリスタン・ツァラの断章「独りよがりのない声明」(訳・宮原庸太郎)から引用
柿沼瑞輝
*画像 | 《 羽星 》 2016 油彩、キャンバス 970×1620mm(M100)
《 Work 2016-may (c.) 》 2016 ミクストメディア 609×456mm(P12)
《 Work 2017-april (b.) 》 2017 油彩、キャンバス 652×500mm(P15)
《 Edge I 》 2017 油彩、キャンバス 500×652mm(P15)
柿沼瑞輝 Mizuki Kakinuma ≫ |
1989 |
東京都に生まれる |
2011 |
東北芸術工科大学洋画コース 卒業 |
現在 |
埼玉県在住 |
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個展 |
2016 |
「横溢-柿沼瑞輝展」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2014 |
「波濤-柿沼瑞輝展」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2013 |
「柿沼瑞輝展」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2012 |
「柿沼瑞輝展」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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グループ展 |
2017 |
「現代アート 3つの視点」 (岡山髙島屋 美術画廊/大阪) |
2016 |
「"Material and Form" in a digital age II」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2015 |
「5th Anniversary Festival !!」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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「アート 三つの視点」 (大丸札幌店 美術画廊/札幌) |
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「ヒト成る、コト成る」 (ギャラリー新宿座/東京) |
2013 |
「Figurative Abstraction / 比喩的な抽象」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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「Insight 8 "Figurative/比喩としての"」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2012 |
「Primitive [ in order ](秩序の中の原初)」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
2011 |
「Physical side」 (Yoshimi Arts/大阪) ≫ |
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コレクション |
Japigozzi Collection、高橋コレクション |
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